飲食店 完全営業再開/時短要請の解除受け
店主安心も「手探り状態」/新型コロナ
新型コロナウイルス感染拡大防止対策で、県独自措置としていた飲食店への営業時間の短縮要請が完全に解除された。1日、市街地の多くの飲食店は夜遅くまでにぎわっていた。県は11月を「リバウンド防止と社会経済活動の両立期間」としており、各店舗では感染防止対策を徹底しながらの完全営業再開だ。
感染防止対策徹底は継続
市内の飲食店では、緊急事態宣言解除で酒類提供が可能になった10月から観光客を中心に客足が戻りつつあるが、いつコロナ前のにぎわいまで戻るかは見通せない。
西里のある居酒屋は4月から3カ月間、営業しなかった。当初は昼間の弁当やテイクアウトなどで営業してみたが利益が出せず、しばらくして止めた。店主(56)は「給付金でしのいでいる状況。おかげで従業員の雇用を守ることができている」と話した。
10月から酒類提供が可能となったが営業時間が午後9時までだったことで、客足は戻っていない。店内の席数は減らしていないが、満席状態にならないよう、予約段階で間隔が空けられるよう調整しているという。これからについては「観光客は多いと聞いているが、地元客がどこまで戻るかだろう。時短が解除されても、手探りで進めていくしかない」と話した。
別の居酒屋店主(35)は「きょう(1日)から多くの店が開いているので、客の入りが心配。でも解除されたことは良かった。本当に長かった」とひとまず安心した様子だった。