宮古海峡に軽石5カ所/海保、前回より西で発見
大量の軽石が沖縄本島の広範囲に漂着している問題で、第11管区海上保安本部が5日に上空から調査したところ、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡で、帯状になった軽石が5カ所で確認された。27日の調査より発見場所は減ったが、以前より西で見つかった。潮流の流れによっては宮古島や多良間島に漂着する恐れがあるという。
同部は5日午後2時から1時間、航空機から調査を行った。発見場所以外の海域にも広く漂流している可能性があるとして、沖縄本島近海を航行する船舶に注意を促している。
軽石は、小笠原諸島の海底火山噴火の影響によるものと見られている。県は5日、県内27市町村の115カ所の海岸で軽石が漂着していることを発表した。宮古島市と多良間村は含まれていない。
同部は船舶に対して、軽石などを発見した場合、可能な範囲で迂回(うかい)することや、定期的なストレーナ(海水系統のこし器)の確認による不具合の早期発見に努めることを呼び掛けている。
漁師の男性は「沖縄本島での軽石のニュースは見ている。漁に出られない状況だけは避けたい。来ないでくれと祈るしかない」と頭を抱えた。