市、3回目接種の準備進む/コロナワクチン
来月から医療従事者へ/高齢者は年明けを想定
【那覇支社】政府が新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐためワクチンの3回目接種の実施を決めたことを受け、宮古島市ワクチン接種対策室(下地睦子室長)では、12月1日からの接種開始に向けて接種券の準備を進めている。まずは、市内の医療従事者約100人が対象で、申請に応じてファイザー社製ワクチンを配布するという。
同対策室によると、10月初旬、厚生労働省から市に対して3回目の接種体制を整備するようにとの事務連絡があった。同29日付では、12月以降、2回目接種から8カ月経った人を対象として順次3回目の接種を実施するよう正式に通知が来たという。
下地室長は9日、宮古毎日新聞の取材に対し、「2回目の接種から8カ月経過後でも、3回目の接種で感染リスクが95%減るという報道もある。市としては、3回目の接種を希望する皆さんに円滑に接種ができるように引き続き準備をしていく」と述べた。
市は、医療従事者に引き続き、先行接種を行った高齢者施設入所者への3回目接種を来年2月ごろから開始する。対象者は約1000人で、施設ごとに先行接種の開始時期が異なったため、3月ごろに接種を終える予定だという。
また、65歳以上となる一般の高齢者を対象に、来年3月ごろから集団接種を行う方向で協議しているほか、65歳未満の福祉施設従事者への3回目接種も来年3月ごろからの開始を見込んでいるという。
同対策室によると、8日までに市内で2回目接種を終えたのは3万8716人で、市内の接種対象者数4万8565人の約8割となっている。下地室長は「今月末まで、市役所で集団接種を行っている。ぜひ接種を検討してほしい」と呼び掛けた。接種の予約は、市ワクチン接種予約センター(電話0980・79・7829)まで。