きょうにもミサイル搬入/防衛省
保良訓練場 市民団体抗議行動へ
陸上自衛隊宮古島駐屯地の保良訓練場(弾薬庫)に配置する誘導弾(ミサイル)がきょう14日にも搬入される計画だ。防衛省や市は日時や運搬ルートなどを明らかにしていない。弾薬搬入に反対する市民団体が抗議活動を予定しており、混乱が予想される。(10面に関連)
6月には陸上自衛隊の輸送機(ヘリコプター)で空輸されたが、今回は海上自衛隊の輸送艦を使用する。搬入されるは地対艦、地対空誘導弾とみられる。
防衛省は10月29日に市に港湾使用の申請を提出。市の関係部局は1日に港湾法、市の港湾条例などについてチェックするとともに「弾薬等搬入に関する対策本部会」開き、対応協議した。5日には座喜味一幸市長が沖縄防衛局などに文書で送付した。
座喜味市長の許可判断について弾薬搬入に反対する市民団体は反発。撤回を求める要請が相次いで行われている。また、各団体がそれぞれ抗議活動を展開。13日も大規模な抗議集会が展開された。
2020年3月には陸上自衛隊地ミサイル部隊の配備に伴い、地対艦誘導弾部隊が使用する誘導弾発射台などを装備した車両などが搬入されたが、発射する誘導弾は搬入されなかった。21年6月には、中距離多目的誘導弾、迫撃砲弾などが空輸で弾薬庫に搬入されたと見られるが、誘導弾などは搬入されておらず、今回誘導弾が搬入されれば、配備部隊の体制が整う。