社会・全般
2021年11月16日(火)9:00
市民ら体張った抗議/「弾薬、平和への妨げ」
平良港騒然、警察が強制排除
陸上自衛隊宮古島駐屯地の保良訓練場(弾薬庫)に地対空、地対艦誘導弾(ミサイル)と思われる弾薬が14日、搬入された。弾薬搬入に反対する市民団体のメンバーらは陸揚げされた平良港下崎埠頭(ふとう)で抗議活動を展開した。
建設に反対する住民や市民団体のメンバーらは午前5時ごろには集結。ゲートまで反対のシュプレヒコール、横断幕を掲げ、弾薬搬入に対して拒否をアピールした。ゲート前では市職員とにらみ合いが続き、弾薬を積んだ車両の出発を座り込みや横たわり、阻止していた。
通報を受け、駆け付けた宮古島警察署の署員が「道路交通法違反である」と警告。移動するよう求めたが、メンバーは「(弾薬搬入は)平和への妨げとなっている」、「憲法違反だ」、「戦争につながる軍備拡大には反対だ」などと抗議の意志を示し続けたため、最終通告後の午前10時45分ごろに強制排除となった。
市民団体のメンバーは「警察は市民を守らないのか」や「不当に拘束されている。理由を説明しろ」などと憤った。