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産業・経済
2021年11月17日(水)9:00

次年度予算化前向き/座喜味市長

池間漁協整備 防衛省補助で調整へ

 

座喜味市長(手前)に旧事務所の解体と水産加工施設の建設を要請する與那嶺組合長(奥右から2人目)=16日、市役所

座喜味市長(手前)に旧事務所の解体と水産加工施設の建設を要請する與那嶺組合長(奥右から2人目)=16日、市役所

池間漁業協同組合の與那嶺大組合長ら一行は16日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、老朽化が進み危険な状況になっている同組合の旧事務所の取り壊しと新たな水産物加工施設の建設について、協力を求めた。座喜味市長は「できるだけ要望に応えられるよう急いでやりたい」と、要請内容に理解を示し今後、事業化に向けて基本計画の調整を進めながら次年度での予算化について積極的に取り組む姿勢を示した。

要請で、與那嶺組合長は「今月8日に沖縄防衛局にも同様の要請をしてきた。同局は要請内容に理解を示した上で、補助金は市に交付されるもので市の意向が大切とのことだった。ぜひ、補助メニューについても局側と対応してもらって、市としても予算化に向けて取り組んでほしい」と求めた。

これに対して座喜味市長は「要請の内容は十分に理解できるし、市としてもすぐに対応すべき課題だと思っているので、基本計画の策定に向けて、みんなで良い計画を示してほしい」と述べた。

同組合が建設を求めている水産加工施設について、要請文では「水産業の6次産業化」に大きく寄与するとその効果を訴えている。

具体的な加工対象としては、水揚げしたマチ類などの底魚、駆除したサメ、養殖モズクを主としている。

要請文によると近年は、サメの回遊が増えていて、それに伴って駆除数も増えていることから、サメ肉の本土で開催されるイベントへの出品や、サメ皮の商談がまとまりつつある状況なども示されている。

こうした事業を展開するためにも、1階部分の柱が今にも崩れそうな旧事務所を早期に撤去して、その場所に新しい水産加工施設の建設を求めている。


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