ごみ、人口減問題で提言/大阪の中学生
「エコ宣言」の探究成果発表
大阪府の追手門学院大手前中学校の生徒らによる探究成果発表会「エコアイランド宮古島宣言2・1」が16日、市役所で行われた。5グループの生徒たちが、宮古島のごみ問題や人口減少問題について、探究成果を堂々と発表。「エコバッグの貸し出しシステムを普及させる」「リモートワーク環境を良くする」などと提言した。
同校では、SDGs(持続可能な開発目標)探究として、市のエコアイランド宮古島宣言2・0を題材に学習している。「学習旅行」で来島することが決まり、発表の場を設けたという。
3年生96人は3泊4日の日程で同日、来島した。今後、ビーチクリーン活動や農作業体験も行う予定。
「ゴミのない島にする」をテーマにした班は、土に還る素材「BIO」で製造されたポリ袋を利用することで「1年間でごみを10㌧削減できる」と強調した。
「自然を保つ人口増加」について考えた班は、畑の上に家を建てることで、住宅不足を解消することを提案し、山形県での実例を紹介した。
会場には市エコアイランド推進課や教育委員会、ホテル、農業の関係者らが招かれ、生徒たちの発表に耳を傾けた。
濵田賢治校長は「コロナで延期になり、3度目の正直で来島することができた。生徒たちは1年以上前から準備を進めており、待ちに待った訪問を楽しみしている」とあいさつした。
生徒を代表して小川日菜乃さんは「始めは意見をまとめることに苦戦し、挫折しそうになった。宮古島をより良くすることを目標に完成させた発表を全力で伝えたい」と語った。