神のバトン賞に川満さん/中学校の詩部門
國仲さんは佳作受賞/「新俳句」砂川さん佳作特別賞
小中高校生の詩を対象にした「第19回神のバトン賞」(琉球新報社主催)を受賞した川満歩夢さん(狩俣中2年)、佳作の國仲秀弥さん(同3年)、「第32回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」の佳作特別賞に選ばれた砂川琉悟さん(同2年)が26日、市役所に大城裕子教育長を訪ね、受賞を報告するとともに自身の作品を朗読した。3人は「受賞したことで、作品の魅力を多くの人に伝えられることができた」と喜んだ。
狩俣中、詩、俳句で快挙
神のバトン賞は県出身の詩人・山之口獏の生誕100年を記念し、2003年に創設。今回の応募総数は572作品だった。
「夜」と題し、中学校の部で最高賞「神のバトン賞」を受賞した川満さんは「夜の好きなところや静かで切ない部分など、夜の魅力について多くの人に伝えられたことができてうれしい」と話した。
「笑うは畑」で佳作の國仲さんは「私は雨が嫌いだが、畑が喜んでいるのは面白く感じるのでそのまま書いた」と語った。
「新俳句大賞」で佳作特別賞の砂川さんは「寒凪(かんなぎ)という言葉を見つけ、意味を調べるとぱっと思いついたのが宮古島のきれいな海と空だった」と述べた。作品は「寒凪や水に映れる青と青」
大城教育長は「多くの本を読んだり、詩や文学作品に触れたりしてこれからも自分の言葉をたくさん獲得してほしい」と呼び掛け。「言葉の力は大人になってから大いに役立つ。自分の人生を切り開いていく、何よりも自分の人生を豊かにする」と今後の創作活動に期待した。
同校では、2019年にも神のバトン賞最高賞に平良りんさんが選ばれている。
同校の平良満洋校長、指導した神里那美教諭が同席し、生徒たちの文化面での活躍や学校の取り組みなどを紹介した。