観光タクシー無償提供へ/スポーツ合宿参加者向け
国補助事業で来月中旬から/宮古タクシー事業協など
国土交通省観光庁の補助事業を活用した「6時間の観光タクシー無償提供」のサービスが12月中旬から始まる。宮古タクシー事業協同組合と宮古島観光協会がスポーツ合宿等で宮古島に訪れた人やその家族、友人などを対象に行う事業で、期間は来年2月20日まで。予算は500万円で、台数限定での実施となる。このサービスを通して島の魅力を広くアピールしつつ、宮古島ファンを増やし、リピーターの増加にも期待が高まっている。
この事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により、危機的状況にある観光地域の再生に向け、観光分野の事業者と交通事業者が連携して行うとしている。
交通を軸とした地域への誘客促進や付加価値向上の取り組みを支援することで、コロナ禍を乗り越えて地域全体の魅力および収益力の向上を図ることも目的としている。
同組合の下地隆之代表理事によると、すでに事業実施の許可を得ていて、観光協会と調整して来月中旬からのスタートを予定しているという。
また、予算が500万円については、小型タクシーを利用した場合は117回程度。ジャンボタクシーでは102回程度を見込んでいる。
同事業について、下地代表理事は「窓口は観光協会に一本化していて、スポーツ目的で来島した人たちの家族や友人も含めて無料で観光タクシーを利用してもらい、島の魅力を知ってもらうことで、再度来島するきっかけづくりになると思う」と話した。
同事業とその概要については、25日に行われた「第23回沖縄宮古島観光感謝祭~in宮古島~」に参加したホテルや県内外の旅行会社の担当者にも紹介したという。
下地代表理事は「ホテル側にとっても旅行会社にとっても魅力的な内容であり、すでに問い合わせも来ている。これから東京六大学準硬式野球連盟の対抗戦やいろいろな競技のキャンプもあることから、予算枠の予約は早めに埋まると思う」と期待を寄せた。
そのほかにも「こうした事業は地域の観光振興にも良いと思うので、アンケートを取るなどしてデータを集めて、できれば事業の継続などを求めていきたい」と話した。