製糖シーズン到来/宮古製糖
伊良部工場 キビ操業開始
宮古製糖伊良部工場で1日、2021-22年産サトウキビの製糖操業が県内トップを切って始まった。今期の原料搬入量は前期並みの6万7600㌧を見込んでいる。初日の平均糖度は13・17度で基準糖度帯をクリアしたが、今後の冷え込みで上昇が期待される。操業開始式があり、渡久山和男社長や関係者が期間中の安全操業を祈願した。
多良間工場は2日、城辺工場は10日、沖縄製糖は13日に操業開始する。今期は地区内4工場とも年内操業となる。
伊良部工場の初日の原料搬入量は230㌧。平均糖度は13・17度、最高は16・5度、最低は10・7度。原料は基準糖度帯(13・1~14・3度)が70㌧と全体の30・64%だった。基準帯以上は41㌧、基準帯以下は118㌧だった。操業終了は来年4月半ばを予定しており、操業日数は136日を見込んでいる。
渡久山社長は「台風や病害虫の被害が少なく気象条件に恵まれ、収穫面積が増え、増産となっている。今期伊良部工場で6万7000㌧、宮古全体では37万4000㌧を見込んでおり、目標としている35万㌧はクリアできると考えている。さらに40万㌧に届くことを期待している。期間中、無事故で安全操業に努めていきたい」と話した。
座喜味一幸市長は「暗雲が立ちこめるような社会情勢だったが、コロナも収束の方向だ。サトウキビが宮古の経済を支えているのは言うまでもない。今年は伊良部島に地下ダムの水が届き、散水ができるようになった。市としても5年、10年後を見据え、基盤整備事業にしっかりと取り組んでいきたい」と述べた。県宮古農林水産振興センターの砂川喜信所長もあいさつした。