6期ぶりの年内操業
5700㌧増14万6800㌧見込む/糖度高く最高の滑り出し
沖縄製糖宮古工場は13日午前、2021―22年産サトウキビの製糖操業を開始した。初日に搬入した原料1447㌧の平均糖度は15・09度と高く、全体の97%が基準糖度(13・1~14・3度)帯を上回る最高のスタートを切った。6期ぶりの年内操業で、今期の操業は3月20日ごろの終了を予定している。
初日の最高糖度は19・10度、最低は12・00度、基準糖度帯は400㌧で全体の27%、基準以上は1001㌧、以下は45㌧。
沖縄製糖が見込む今期の原料搬入量は前期比5700㌧増の14万6800㌧。収穫予定面積は約340㌶増え、2450㌶で過去最高。4月から5月にかけて少雨で干ばつ傾向だったが、生育旺盛期の8月以降は適度な降雨があった。今期は夏植え面積が増え質、量ともに豊作型となっている。夏植えの平均反収は7・8㌧を見込んでいる。
今年は新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底する観点から、糖業関係者を招く開始セレモニーは昨年に続き取りやめた。午前8時30分から原料の搬入を開始した。
搬入開始に当たり仲里典和工場長は「前期より5700㌧増を見込んでいる。行政など関係機関の支援や農家が意欲的に頑張ったことが増産につながった」と評価。「管内では96%が機械刈り。天候に左右されるので期間中、天候に恵まれることを願っている。工場としては刈り取りのハーベスター、運搬のトラックと連携し、安全で無事故、効率的な操業に努めていきたい」と話した。
宮古地区では宮古製糖3工場を合わせ全体で今期、37万4000㌧を見込んでいる。宮古製糖3工場はすでに操業を開始しており、地区内4工場がすべて年内操業になった。