JAおきなわ21年牛競り 販売額は38億円
前年比3億円増 子牛1頭平均は68万円/枝肉相場の回復など要因
JAおきなわ宮古地区畜産振興センター(下地隆弘センター長)は13日、宮古、多良間の両家畜市場における2021年販売実績をまとめた。総販売額は38億7300万円で前年比約3億円の増。枝肉相場の回復などが要因。取り引きの主流となる子牛の1頭平均価格は68万3175円と60万円台に上昇した。平均キロ単価は2532円。
子牛の年間上場頭数は5338頭で、前年と比べて314頭少なかった。市場別では宮古が4056頭、多良間が1282頭だった。このうち、実際に競り落とされた頭数は5325頭(宮古4045頭、多良間1280頭)となっている。
地区全体の子牛1頭平均価格は、前年より8万4167円高と大幅に改善した。市場別に見ると、宮古は前年比8万113円高の69万7518円、多良間は同比9万4889円高の63万7849円の実績だった。
平均キロ単価は、地区全体で前年比296円高の2532円となった。市場別の実績は、宮古が同比278円高の2529円、多良間は同比359円高の2545円だった。
実績が上がった要因について、下地センター長は「コロナ禍においても枝肉相場がある程度回復してきたことと、全国的に子牛が不足していることが影響したとみられる。10月以降は緊急事態宣言が明け、年末年始の牛肉の需要が見込まれる期待感もあって、ある程度高値販売で推移したと考えられる」と話した。
成牛を含む全体の上場頭数は6131頭で、うち競り落とされた頭数は6109頭だった。1頭平均価格は63万4040円、平均キロ単価は2140円。市場別の販売額は宮古が30億1463万円、多良間が8億5871万円となった。