美しいビーチ守ろう/浦底、保良海岸
漂着の大量軽石除去/市民や市職員らが人力で
軽石が大量に流れ着いている保良と浦底の海岸で19日、軽石の除去作業が行われた。浦底は市職員が、保良は自治会が中心となって実施。ともに重機が入れない海岸のため、人力で土のう袋に軽石を詰め、バケツリレー方式で砂浜から運び出した。浦底ではトン袋で70袋分を除去した。
浦底海岸の作業は「美ら島環境美化全県一斉清掃」の一環で実施された。座喜味一幸市長をはじめ、市職員、市議、一般ボランティアら約300人が集まり、作業に汗を流した。
参加者らはシャベルやざるなどを使って、漂着した軽石を集め、土のう袋に詰めた。バケツリレー方式で道路近くまで運び、トン袋に詰め替えた。
開会式で座喜味市長は「一人一人が将来や観光を考え、美しいビーチを守ろうとする意気込みを感じている。みんなで軽石を片付けて、きれいな島を守っていこう」と呼び掛けた。
市職員の伊志嶺繁人さんは息子の尋士君と参加。尋士君は「人生で一番の軽石の山だ。たくさん取ってきれいにしたい」と話した。
一方、保良漁港の西側海岸では地域住民をはじめ、中学生や一般のボランティアら約60人が、作業を行った。用意した土のう袋300袋は、30分たらずでなくなった。
作業終了後、保良自治会の砂川春美会長は「参加いただき、ありがとうございます。軽石を全部取ることはなかなかできないが、きれいな砂浜に戻すためには皆さんの協力が必要。今後も様子を見ながら作業を実施したい」と話した。
保良在住の前田真菜さん、ましろちゃんは親子で参加した。真菜さんは「子供は前の日から『たくさん取ってきれいにしたい』と張り切っていた。よく訪れる海岸なので元の姿に戻したい」と話した。