全乗務員にPCR検査/宮古タクシー組合
「利用者に安心安全提供」/車内に検査済証掲示へ
新型コロナウイルス感染症対策で宮古タクシー事業協同組合(下地隆之代表理事)は25日から、約250人いる島内の乗務員全員に対し無料のPCR検査を実施し、検査済証をタクシー車内に掲示する取り組みを始めた。下地代表理事は「不特定多数が利用するタクシーなので、検査済みを証明することで、お客さんに安心安全に利用してもらえる」とアピールした。
PCR検査は高輪アイランドクリニックグループが平良西原(福山)に開設した宮古島PCR検査センター(旧真喜屋精神科敷地内)で、県と市の補助事業を活用して無料で行う。
検査は少量の唾液を採取して行い、午後1時ごろまでに受け付ければ、当日中に結果が出る。検査結果を証明するカードを発行し、車内に掲示する。高輪アイランドクリニックの新山広明事務局長は「年末年始を迎えている。無料なので積極的に活用してほしい」と呼び掛けた。
新型コロナの影響が出る前は、島内14社のタクシー乗務員は350人ほどいたが、現在は約250人に減少しているという。
下地代表理事は「宮古では2カ月近く陽性者の確認がなく、市民の日常生活にも安心感が広がりつつある。しかしオミクロン株が県内でも猛威を振るっており、いずれ宮古島にも入ってくることが予測される。県内ではタクシー乗務員が感染源になったという例はないが、陰性証明を掲示することで、利用者に安全安心を届けることができる。観光客に対しても宮古島が受け入れ態勢を整えているというメッセージにもなる」と話した。