クイチャーを次世代に/保存会など参加しフォーラム
「制定日」候補に9月18日
第20回クイチャーフェスティバルの代替イベントとなるクイチャーフォーラムが26日、市未来創造センター多目的ホールで開催された。各地のクイチャー保存会らをはじめ、フェス実行委員会や関係者らが参加し、これまでの大会を振り返るとともに、今後に向け意見を交わした。「クイチャーの日」を制定することや候補日を9月18日とすることなどを確認し、最後は全員でクイチャーを踊った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年に続きフェスの開催は見合わされたが、第20回大会の位置付けで今回、フォーラムが開催された。
各地域からは保良クイチャー保存会、比嘉民俗芸能保存会、漲水クイチャー保存会、下地クイチャー保存会、久松青年会、川満棒踊り保存会、上区獅子舞保存会、福西ヨンシー保存会が出席。そのほか宮古民謡協会、市文化協会、第1回から大会に携わっているフリーアナウンサーの末吉りえさんらも参加した。
実行委員会の佐渡山武士委員長は「私たちは、各地域の保存会の皆さんが受け継いできたものを次世代に残していく活動に対し手伝いをさせてもらう団体。主役は地域の皆さんです」と呼び掛けた。
前実行委員長の前里昌吾さんは、これまでの開催の苦労や、来年は「美(ちゅ)ら島おきなわ文化祭」の一環として開催することなどを説明した。
末吉さんは「皆さんのクイチャーは本当に素晴らしいものなので、ぜひこれを今ここに集まっている皆さんを中心にもっと広げて、若い世代に必ず手渡していただきたい」と語った。
今後について参加者からは「単に参加するだけでなく次回からはボランティアがしていることを自分たちでできればと思う」や「一番の問題は後継者不足。フェスで盛り上げることで地元の郷土芸能の素晴らしさを知ってもらいたい」などの声が上がった。
クイチャー認知度に関する中学生対象アンケート結果の報告も行われ、クイチャーの日をいつにすべきかとの質問では、語呂合わせでクイチャーと読める9月18日とする意見が最多だったことが紹介された。
クイチャーの日について前里さんは「クイチャーを世界に発信する日にしたい」との考えを示した。参加者からも9月18日を支持する意見が多かったことから同日を候補日として今後、検討していくことを確認した。
最後は参加者が輪になりクイチャーを踊った。