第4埠頭が供用開始/平良港
多良間フェリー接岸用
多良間航路の定期フェリーが接岸するために整備された平良港第4埠頭(ふとう)の供用開始式が8日、同埠頭で挙行された。座喜味一幸市長や伊良皆光夫村長をはじめ、国や県の関係者が参加。テープカットを行い、供用開始を祝うと共に今後の離島振興につなげることを誓い合った。
式辞で座喜味市長は「第4埠頭の供用開始により、安定的な海上輸送が確保され、さらなる地域活性化につながることを期待する。平良港とフェリーが宮古圏域の礎として今後ますます発展し、両市村民から親しまれることを願っている」と語った。
伊良皆村長は「新整備された第4埠頭から新造船が出港することは大変喜ばしい限りだ。第4埠頭はターミナルから近く、利便性が向上する。これまで以上に安全性も確保されるだろう」と話した。
祝電で西銘恒三郎沖縄担当相は「フェリーを利用する多良間村民の生活の安定につながると共に、離島振興に資することを期待している。宮古島市と多良間村の一層の発展を祈念する」とメッセージを寄せた。
定期フェリーは7日まで、第2埠頭に接岸していた。隣接岸壁では海上保安部の巡視船などが停泊するなど、操船や荷さばきの面で窮屈な状況にあったという。
多良間航路の新造船に伴い、第4埠頭にフェリー対応の物揚げ場の整備と、しゅんせつ工事を実施。沖縄振興公共投資交付金を活用し、2016年度から進められてきた。総事業費は9億8500万円。
供用開始式は、フェリーたらまⅢ出発式と合同で行われた。両市村の首長や議長、宮古島市区選出の県議らが出席した。