乗降客数は83万9000人/21年ぶり100万人割る
前年比では18万4000人減/21年宮古空港
2021年(1~12月)に宮古空港を出発・到着した旅客数(乗降客数)は83万9132人となり、前年の20年実績を18万4582人下回ったことが14日、宮古空港管理事務所(市空港課)のまとめで分かった。年間乗降客数が100万人台を割り込むのは99万6084人だった2000年以来21年ぶりとなる。20年も新型コロナウイルス感染拡大に伴う渡航自粛などで前年を77万9258人下回る大幅減となっていたが、2年連続で新型コロナの影響により乗降客数が大きく減少する結果となった。
21年の乗降客数を月別に見ると最も多かったのが12月の9万6060人。次いで11月の9万4662人、10月の9万3697人。9月末で沖縄県に発出されていた新型コロナの緊急事態宣言が解除されたことを受け、10月から客数が増加したものと思われる。
最も少なかったのは2月の2万8811人。次いで1月の4万8393人。宮古島では1月下旬から新型コロナ感染者が増加、高齢者福祉施設でクラスターが発生し、陸上自衛隊災害派遣部隊が医療支援のため宮古に派遣されたことが全国ニュースで報じられるなど、感染拡大の状況が広く伝えられたことなどが来島者減少の要因と見込まれる。
新型コロナの影響が見られるようになる前の20年1~3月は前年並みの乗降客数だったため、21年は20年比で1月が8万4500人減、2月は9万7398人減、3月は4万672人減と大幅に下回った。
4月は4万3200人増、5月は4万7863人増、8月は2万665人増と前年実績を上回ったものの、1~3月などの減少幅がその増加分を上回り、年間で18万4582人下回る結果となった。
21年は10月以降、新型コロナ新規感染者数の減少に合わせ乗降客数に回復の兆しが見られたが、22年に入り再び感染が急拡大。今年の乗降客数にも新型コロナの感染拡大状況が大きく影響することが予想される。