初競り 高値スタート/22年肉用牛
子牛価格は75万円/総販売額3億400万円
JAおきなわ宮古家畜市場の2022年初競りが19日行われ、子牛1頭平均価格は前月比5万1023円高の74万9557円の高値が付いた。成牛を含む全体の販売額は3億441万円と大商い。22年の肉用牛初競りは、好調なスタートを切った。(9面に関連)
初競りは午前9時過ぎに始まった。1番牛に121万7000円の高値が付くと、市場は大きな歓声と拍手で沸いた。2番牛、3番牛、4番牛も100万円を超えた。
その後の競り値も高値で推移。100万円を超える牛は計7頭となった。
初競りに上場された子牛は390頭で、すべての取引が成立した。平均体重は280㌔だった。
性別の1頭平均価格は去勢が前月比5万4312円高の80万2342円、雌は同比3万5682円高の65万974円。最高価格は去勢の138万6000円。
平均キロ単価は去勢が前月と比べて47円高い2768円、雌が同比80円高の2492円となり、それぞれ高い値が付いた。
成牛を含む上場頭数は429頭で取引成立頭数は428頭だった。取引成立率は99・77%。1頭平均価格は71万1258円、平均キロ単価は2389円。
JAおきなわ宮古地区畜産振興センターの下地隆弘センター長は「前月に比べ5万4000円以上の高値でとても良いスタートが切れた。新型コロナの影響でどうなるかと思ったが一安心。初競りは良い牛が多かった。血統や状態もよかったことがこの販売額につながった」と話した。
また、「昨年は枝肉の相場が安定していたが、今年もそうなればと思う。全国的にも子牛が不足している状況などを踏まえて、平均70万円台で推移していければと思う」と期待を寄せた。