11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
社会・全般
2022年1月27日(木)8:59

捕れた魚から軽石/シイラからは大量に

漁への影響懸念/伊良部漁協

 

捕れたシイラの胃から大量の軽石が出てきて関係者を驚かせた=昨年12月17日撮影(写真提供・伊良部漁協)

捕れたシイラの胃から大量の軽石が出てきて関係者を驚かせた=昨年12月17日撮影(写真提供・伊良部漁協)

昨年12月中旬ごろから佐良浜漁港に水揚げされた多くの魚の胃袋から軽石が見つかるようになり、漁業関係者を驚かせている。特に大型のシイラからは大量に出てきているほか、マグロやカツオなどからも出てくるようになったという。昨年、軽石が漂着した沖縄本島のいけすで養殖魚が大量に死んだ際にも、死んだ魚の胃袋から大量の軽石が出てきたこともあり、今後の漁への影響を懸念する声も強まっている。

こうした状況について、伊良部漁協の伊良波宏紀組合長は「シイラの胃から出てきた軽石を見た時は衝撃だった。まさかこんなに大量に入っているとは思わなかった」と話した。

同漁協が昨年12月17日に撮影したシイラの胃から内容物を取り出した写真には、食べた小魚のほかに、大きめの軽石を含めて複数の軽石が出てきたところが写されている。

伊良波組合長は「シイラだけでなく、マグロやカツオなどの胃からも小さめの軽石がけっこう出てきている。この状況は今も続いているので心配している」と話した。

伊良部漁協地区海業支援施設の1階にある直売店にも話を聞くと「確かにマグロやカツオをさばくと、どんどん軽石が見つかるようになっている。これが今後どう影響するか心配」との声も聞かれた。

魚が軽石を食べたことによる影響について、伊良波組合長は「シイラなどは何でも食べるので飲み込んだ大きめの軽石はほとんど排せつできないと思う。こうしてどんどん胃に軽石がたまっていくと、食べる量も減ってやせ細るほか、病気にかかって死んでいくことになりかねない」と話した。

この軽石は、小笠原諸島の海底火山噴火の影響によるもので、宮古島周辺には昨年11月ごろから漂着し始めて問題となり、現在もその影響は続いている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!