撮影スポットとして定着
市熱帯植物園の花文字/市みどり推進課
市熱帯植物園の花文字が訪れる人たちの目を楽しませている。今年は寅(とら)年にちなんだトラの顔を色鮮やかな花で表現。また、5月15日の復帰50年を記念して「サラナル(さらなる)トライヘ」との絵文字で市民らにエールを送っている。例年、その年の干支(えと)や大きなイベントなどを花で表していて、家族連れや観光客の撮影スポットとしてすっかり定着している。
市みどり推進課が実施する「花と緑で彩りあふれるかけがえのない美しい島づくり」を目的とした花いっぱい推進事業の一環。新しい元号「令和」になった2019年からスタートした。
この年はベゴニア、ガザニアの計3000本の花を使って令和の2文字を立体的に浮かび上がらせた。
年は東京オリンピック・パラリンピックの機運を盛り上げようと、マリーゴールド、ベゴニアなど約600個の鉢植えの花で五輪マークを作った。
丑(うし)年の21年は牛の顔をイメージして、ベゴニアとマリーゴールドで制作。この年は「新型コロナの影響のない丑年に」を願い、方言で「コロナうしル(失せろ)モオォ」と記した。
花いっぱい推進事業は、座喜味一幸市長の「緑豊かな自然の形成と、花いっぱいの彩りの島を目指す」とした公約の一つ。
市みどり推進課の根間正三郎課長は「地域や職場、家庭、団体などで花を植える機運が高まっている。コロナ禍、植物園での取り組みが、市民の癒やしの空間になればうれしい」と話している。