アトールを三菱地所に売却/シティアンドリゾート社
ホテル運営、雇用は継続/競争激化見込み、判断
宮古島シティアンドリゾート(下地米蔵社長)が、所有するホテルアトールエメラルド宮古島の土地・建物を、三菱地所に売却したことが15日までに分かった。売却金額は非公表。1月28日付けで所有権が移転した。シティ社が引き続き運営するため、従業員の雇用は守られる。
三菱地所は市内でホテル開発を進めており、2023年にはトゥリバー地区には「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」を、24年には平良荷川取に「ローズウッド宮古島」をそれぞれ開業する予定だ。
シティ社は、市内で新たなホテル建設やリゾート開発が計画され、5~10年後の競争が激化することを予想。複数社からホテル購入の打診がある中、下地島空港ターミナルなどの事業を展開する三菱地所と、経営について協力の可能性を検討してきたという。
売却について下地社長は「今回はホテル不動産の売却であり、宴会場を有し、島内で長く愛されてきたホテルの運営を引き続き行うことで、今後とも宮古島の発展のために尽力する」とコメントした。
三菱地所の担当者は「宮古島や沖縄県は国内外から注目されているエリア。コロナで一時的に厳しい状況にあるが、収束した際には観光需要は回復してくるとみている。高い成長を期待している」と強調した。
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