複合型振興・育成拠点に/市総合体育館
建て替え基本構想固まる/サブアリーナ、ランコース整備
老朽化が進む市総合体育館について市では建て替えを視野に入れており、その際の基本構想を固めた。「複合型スポーツ振興・人材育成拠点施設」としてメインアリーナやサブアリーナ、屋内ランニングコースなどを整備する方向で進めている。2022年度の当初予算に基本設計など7300万円を計上しており、市では23年度以降に実施設計や場所の選定などに取り組んでいくと見られる。
市総合体育館は1984年1月に完成し、築38年となっている。台風により、過去3度も屋根が吹き飛ぶ被害を受け、補修後も雨漏りがある状態となっている。建て替え計画は以前から進められていたが、コロナ禍で会議が開けず作業が進んでいなかった。市は建て替えか修繕かの判断のために今年度、耐力度調査を実施しており、結果を踏まえて座喜味一幸市長が決定する。基本構想では必要機能としてメインアリーナなどのほか▽更衣室・ロッカー▽トレーニング室▽フィットネススタジオ▽観客席▽多目的室▽キッズルームなどを整備する予定。また、メインアリーナとサブアリーナに隣接する器具庫、医務室なども盛り込まれている。
サブアリーナでは柔道や剣道、空手なども行えるようにしていくという。
管理運営計画では市民や利用団体などのスポーツ需要に応えつつ、教育利用施設としての役割も果たし、施設の有効利用や収益性向上のため、教室やイベント等の自主事業を展開しやすいスケジュールを設定しながら運営していく方針とした。
市では建て替えるのか修繕するのかは決定していないとしながらも、「22年度は基本設計のための予算も計上している。建て替えとなると23年度以降に実施設計や場所の選定に向けて動き出すと思う」と話した。