葉タバコの収穫始まる/城辺西東
長雨影響、農家「厳しい」
2022年産葉タバコの収穫が始まった。12日、城辺西東地区の生産農家は「AP-1」という機械を使用して手際よく下葉を収穫していた。今期作は1月の気温低下や2月に続いた長雨の影響で厳しい状況になっているという。農家からは「前半の収穫は厳しい。後半になって持ち直してくれれば」と話した。
宮古地区の生産農家は県の目標である反収(10アール当たりの収量)226キロの達成に向けて、各地の生産農家が本畑での栽培に取り組んでいる。
22年産の葉タバコは昨年12月に種をまいた。専用ハウス等で育苗した後、今年1月中旬ごろから本畑への移植作業が行われた。本畑への移植後に寒い日が続いたほか、2月には長雨が続き、日照不足となり、生育に大きな影響を与えているという。
収穫作業を行っていた仲宗根靖章さんは「去年は干ばつで、今年は日照不足。生育も上に伸びずに横に広がっている。(現状では)今年の状況はとても厳しい。これから後半に掛けて良くなってくれれば」と話した。
また、別で収穫作業をしていた男性は「今年は最悪。普段なら18枚ほど葉を付けるが、今は12~14枚程度。2月はずっと雨が降っており、ほとんど日照がなかったのが大きいと思う」とため息をついた。
宮古地区(宮古島市、多良間村)の21年実績は収量が1008トン、販売額は21億5400万円だった。反収は234キロ。やや干ばつ傾向だったが作柄は平年並み、栽培面積が縮小したが重量、販売額ともに前期を上回った。