(13日)市9人コロナ感染 県、今後の増加可能性を示唆
【那覇支社】県は13日、宮古島市で新たに9人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の日曜日から5人減少したが、直近1週間の新規感染者数は前週比で1.23倍と3日連続で1倍を超えた。県は市内の感染状況について「少し増加に転じている可能性がある」との認識を示した。
多良間村で新たな陽性者は確認されなかった。県全体では、574人(前週比38人増)の新規陽性が判明し、5日以来9日ぶりに前週の同じ曜日を上回った。
市内で新たに感染が確認されたのは、いずれも市在住で10歳未満~40代までの9人。年代別の内訳は、30代が4人で最も多く、10歳未満が2人、10代と20代、40代で1人ずつ確認された。職業別では、サービス業と会社員が各2人、小学生と施設職員が各1人、職業確認中が3人だった。
オンラインで会見した県保健医療部の糸数公医療技監は、市内で直近1週間の新規陽性者数の前週比が3日連続で1倍を超えていることに触れ「県内11市のうち、宮古島市だけが1倍を超えている。少しだが、増加に転じている可能性がある」との認識を示した。
また、先週に市内で県外居住者の感染者10人程度が確認されたことを明らかにした上で、「(県外からの)持ち込みによる感染を警戒しないといけない」と注意を呼び掛けた。県全体の感染状況については「今週の動向は、明日、明後日まで見ないとわからない」とした。
市内で入院中の患者は、宮古病院の6人(中等症)のみ。そのほか、宿泊施設療養中が32人、自宅療養中が49人、入院・療養等調整中が28人だった。
直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)は、市内で146.45人。県全体では302.53人で全国14位。全国ワーストは東京都(448.73人)、次いで大阪府(428.96人)などの順。全国平均は300.62人。
県全体の新規PCR検査の陽性率(直近1週間平均)は、11.7%で前日(12.1%)から低下した。直近1週間の新規陽性者数の前週比も県全体では0.80倍と減少傾向が続いている。