【20日・新型コロナ】多良間村19人陽性、宮古島市は12人
【那覇支社】県は20日、多良間村で19人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。クラスター(感染者集団)かどうかも含め、宮古保健所が調査中という。同村での感染確認は2021年9月以来、約6カ月ぶり。宮古島市では新たに12人(前週比3人増)が確認された。県全体では、677人(前週比103人増)の感染が判明した。
村内で感染が確認されたのは、いずれも村在住の10歳未満~30代の19人。年代別の内訳は10代が最も多く、10歳未満4人、30代1人と続いた。職業別では、小学生が17人と最多。中学生1人で、職業確認中も1人だった。
県によると、今のところ19人の中に症状の重い人はいない。ほとんどが宮古島市内の宿泊施設で療養するという。感染者の行動歴や濃厚接触者については調査中のため公表は控えるとした。
オンラインで会見した県感染症対策課の嘉数広樹課長は、感染ゼロが続いていた多良間で一気に2桁の感染者が確認されたことについて、「オミクロン株なってから、感染が出ると一気に広がってしまう」と述べた。
その上で、「離島は、医療提供体制が脆弱なので、感染が確認されていないからといって油断することなく、しっかりと感染対策を取ってほしい」と呼び掛けた。
一方、市内の新規感染者は、いずれも市在住の10歳未満~20代の12人。年代別で最も多いのは、10代の7人で、次いで10歳未満3人、20代2人と若年層で占めた。職業別では、小学生が7人で最多。教育関係とサービス業各1人だった。職業確認中は3人。
市内で入院中の患者は、宮古病院に5人(中等症2人、軽症3人)、民間病院1人(軽症1人)の計6人。宿泊施設療養中が11人、自宅療養中48人、入院・療養等調整中は49人。
市内で直近1週間の新規陽性者数(人口10万人当たり)は113.50人。県全体は294.32人で全国8位。全国ワーストは東京都(395.53人)で、全国平均は267.72人。
県内の新規PCR検査の陽性率(直近1週間平均)は11.6%で、前日(11.7%)を下回った。