キビ支援事業費認めず/市議会予算決算委
22年度予算案からも削除/一般会計修正案を可決
市議会予算決算委員会(下地茜委員長)が24日、市議会委員会室で開かれ、2022年度一般会計予算案の採決を行った。その結果、サトウキビ収穫管理支援事業費とその関連予算1億7550万円を削除する修正案を賛成13、反対10の賛成多数で可決した。25日開催の市議会3月定例会最終本会議でも修正案が可決されれば、21年度補正予算に続き22年度予算でも同事業費が認められない結果となる。
委員会では新里匠氏が、サトウキビ収穫管理支援事業費1億7227万円と農業振興事務費委託料323万円を22年度一般会計予算案から削除する修正案を提出した。
修正案に対する討論では上地堅司氏が「本予算を修正、否決することは市民にとって、市の経済にとっても大きなマイナスになることが予想され、あってはならないこと」、山下誠氏は「サトウキビだけではなくほかの農林水産物を含め、しっかりと手当てがされていると思う。なのでサトウキビ支援金に関しては給付をして生産意欲を持って働いてもらうべき」などと修正案に反対を表明。
山里雅彦氏は「本市の農林水産業振興のためにはもっと振興予算を増額して、広く各種施策に活用し生産基盤強化を図ることが市長の訴える農家所得の向上や農家経営の安定化にもつながると思う」、下地信男氏は「何をもって成果とするか見えにくい。サトウキビだけに限定して支援をする、しかも手厚い支援をするということが理解できない」などとして修正案に賛成する意見を述べた。
賛否が分かれたことから挙手による採決を行った結果、野党議員と一部中立議員の賛成多数でサトウキビ支援事業費を削除する修正案が可決された。
委員会審査結果は25日の市議会最終本会議で報告され、採決が行われる。