小児向け接種始まる/1回目5~11歳91人
市、希望者にのみ実施/新型コロナワクチン
宮古島市による新型コロナウイルスワクチン接種としては初めてとなる、5歳から11歳までの小児の希望者への接種が26日午後、市役所で実施された。同日は5歳から11歳までの91人が1回目の接種を行った。
小児への接種は強制ではなく希望者のみが受けるものだが、市では情報を行き届かせるために、対象者全員に通知を送付している。
小児接種初日となった同日は、午後2時から同4時30分まで行われた。会場には多数の親子連れが訪れ、小児が接種を受けた。
接種を受けた6歳女児の母親(33)=平良=は「感染を防ぐためにはワクチンが必要だと思う。できることはやっていきたいと思った。子どもとも相談して打つことを決めた」。11歳男児の母親(49)=下地=は「今、小学生でもかかっている子が多い。もし感染してしまった場合、重症化しないか心配だった。子どもも納得して打ちに来た」とそれぞれ語った。
市新型コロナウイルスワクチン接種対策室の下地睦子室長は「子どもへの接種は強制するものではないが、希望する人もいるので、その際は保護者とお子さんでしっかり相談してもらい、お子さんが納得の上で予約を行ってもらいたい。日本小児科学会は重症化リスクの高い基礎疾患のある子には接種を勧めているが、健康な子に積極的に打ってとは言っていないので市もその考え。市としては希望者がいる間は接種体制を整えていく」との考えを示した。
市役所駐車場入り口では小児へのワクチン接種に反対する市民数人が、来庁者に向け接種には死亡リスクがあることを訴える姿が見られた。その中の一人は「小児へのワクチン接種には危険性があることを多くの人に知ってほしい」と語った。
次回接種日の4月2日は予約が定員に達しているため、現在は同3日の予約を受け付けている。
予約は市新型コロナワクチン予約センターへ電話(79・7829)またはLINEで申し込みを。