各分野に目標値設定/第2次総合計画(後期)を答申
地下水、学力、出産・育児など
宮古島市総合計画審議会の下地芳郎会長は29日、諮問のあった第2次市総合計画(後期)基本計画を座喜味一幸市長に答申した。地下水保全や児童生徒の学力、安心して出産・育児ができる妊産婦割合など各分野に目標値を設定した。答申では施策の推進状況、目標値の達成などの検証を求めた。
第2次市総合計画の後期計画は2022年度から26年度が対象。
地下水や豊かな自然環境と共生したエコアイランド宮古(みゃ~く)▽子どもたちが笑顔にあふれ活力と郷土愛に満ちた宮古▽一人ひとりが支え合い幸せと潤いのある健康福祉の宮古▽島の特色を活かした産業の振興、多彩な交流・活力にあふれる宮古▽安全・安心で快適な暮らしが持続する宮古▽市民との協働により夢と希望に満ちた島、宮古─の6章で構成。
地下水の保全では化学肥料の適量使用啓発、有機質堆肥・緩効性肥料・緑肥活用推進、下水道加入促進、合併処理浄化槽設置推進などで20年度に4・81㍉㌘/㍑だった硝酸性窒素濃度を26年度に4・40㍉㌘/㍑まで低減することを目指す。
児童生徒の学力向上では21年度学力調査で小学校7・1ポイント、中学校9ポイントある全国平均との差を全国水準まで引き上げる。
安心して出産・育児ができる妊産婦割合は100%。子育て世代包括支援センターの業務を強化し、妊娠期から出産までの相談支援や健康管理体制の充実、交流および情報発信による育児の孤立感や不安の解消などの施策を推進し目標達成を目指す。
答申を受けた座喜味市長は「総合計画は行政の核。分かりやすい親しみやすいなどコンセプトでまとめていただいた。計画を柱に据えて行政を執行していく。効果が市民に発現しているかとの指摘もあったが、職員一丸となって市民サービス、市民目線での行政を進めたい」と話した。