大神に新造船就航/島尻漁港結ぶ定期船
定員50人 関係者集い記念式典/「ウカンかりゆす」
大神島の大神漁港と宮古島の島尻漁港を結ぶ大神海運の定期航路に新造船「ウカンかりゆす」が30日から就航した。同日、大神漁港で就航記念式典が開かれ、関係者がテープカットを行い新造船の就航を祝った。
市の所有となる新造船「ウカンかりゆす」は総トン数18トン、全長16メートル、幅4メートル、旅客定員数50人、乗組員3人の旅客船。広島県の造船所で建造され、3月14日に沖縄総合事務局から就航の認可を受けた。建造には県の離島航路運航安定化支援事業を活用。同路線の定期航路船舶としては5代目となる。
就航記念式典では伊川秀樹副市長が「大神島と宮古島を結ぶ本船は、生活物資等の輸送はもちろんのこと、島民の足として文化、経済、医療における島民の生活と福祉の向上に大きく寄与するものと期待している。本船の建造に尽力いただいた内閣府をはじめ沖縄県、建造に携わった関係者にお礼を申し上げる」などとする座喜味一幸市長のあいさつを代読した。
テープカットでは多数の関係者が見守る中、大神海運の与那城敏社長、市議会の長崎富夫副議長、伊川副市長、市教育委員会の大城裕子教育長、大神自治会の根間功一郎会長が紅白のテープにはさみを入れ、新造船の就航を祝った。
大城教育長は式典参加者に向け「本船が一層の安全運航、安全輸送に努め、今後も島民の生活を支えるライフラインとしてはもちろんのこと、医療、経済、文化における島民の生活と福祉の向上に寄与し、恵みをもたらせてくれるものと思う」と語った。
記念式典終了後には、大神島離島振興コミュニティーセンターに会場を移し祝賀会が開かれた。関係者によるあいさつや乾杯、余興などで新造船の就航を盛大に祝った。