物流センターが完成/平良港
今月にも供用開始へ
近年増加している平良港の取り扱い貨物量の対応や、台風等の悪天候による物流の停滞を防ぎ、島内ストック機能を強化するための平良港総合物流センターが3月末までに完成した。市では4月中の供用開始を目指し、港運会社2社と調整中という。
完成した総合物流センターは縦37㍍、横99㍍、高さ10・5㍍の2階建て。延べ床面積4021平方㍍のうち3330平方㍍が貨物に対応する吹き抜け構造で、鉄筋コンクリート造りに柱とはりにPC工事を施し倉庫の大空間を実現している。
建物の位置は、第3ふ頭の新しくせり出す形で埋め立てられた場所となっている。
事業費は建築、電気、機械合わせて17億3千万円。国交省の補助事業で補助率は8割。
平良港は下崎地区も含めて宮古島の物流拠点。島内への貨物は全体の99%以上を占める。近年、取り扱い貨物量が増加しており、2020年は、91万6286㌧。
平良港総合物流センターの完成による島内でのストック機能強化で、台風等の災害時に多良間島への物資の迅速な供給体制の構築も期待される。
現在使用中である荷さばきのみを目的とした上屋倉庫3棟のうち、老朽化した1棟は今年度中に解体予定をしている。
市港湾課の担当職員は「港運会社は現在使用している倉庫内冷凍設備などが稼働しながらの引っ越し作業となるが、早めの供用開始に向けて進めていきたい」と話した。