職員3人が大麻使用/宮古島海保
21~24歳、懲戒免職処分
宮古島海上保安部(福本拓也部長)は12日、同部で緊急会見を開き、大麻を使用したとして同部所属の男性職員3人を、懲戒免職処分にしたと発表した。処分は同日付。福本部長は「犯罪を取り締まる側の複数の海上保安官が、薬物に手を染めるという言語道断の行為を行った。このような事態を発生させてしまったことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。
懲戒処分となったのは24歳職員、22歳職員、21歳職員で、3人は同じ巡視船の乗組員だった。
昨年12月に宮古島署が24歳職員の捜査に着手したことで発覚した。同部は本人から聞き取りを行い、22歳職員と21歳職員の使用が明らかになったという。3人とも使用を認めている。
同部によると24歳職員は、知人が持参した大麻を、昨年9月に自宅で計3回使用。昨年10月には24歳職員の自宅や浜辺で、知人から譲り受けた大麻を職員3人で計2回使用した。
3人はそれぞれ大麻取締法違反で書類送検された。那覇地検によると、3人は3月31日、嫌疑不十分で不起訴処分となっている。
再発防止に向けては、事案発覚直後から全職員を対象に、職業意識や倫理観について再教育を実施。コロナ禍における抑圧的な生活環境等が、事案発生に影響を与えていたとして、早急に対策を講じるとしている。
福本部長は「県民、国民の海上保安庁に対する信頼を著しく失墜させた。二度と同種事案がないよう、不退転の決意で望みたい」と再発防止を誓った。