平均稼働率は39%/21年度市内主要ホテル
2年連続30%台に低迷/新型コロナの影響続く
市内の主要ホテルの2021年度平均稼働率は39・12%だったことがこのほど、宮古島観光協会のまとめで分かった。前年度実績を1・26ポイント上回る微増となったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続30%台という低い稼働率となった。宮古島市では3月末から新型コロナの新規感染確認者数が増加傾向にあるなど、ゴールデンウイークに向け今後も新型コロナの動向がホテル稼働率に及ぼす影響が懸念される。
ホテルの稼働率は、宮古島観光協会がリゾートホテルや市街地のホテルなど市内の主なホテルについて毎月調査している。20年度は15施設を対象としていたが、21年度は施設改修中の1施設と新型コロナ宿泊療養施設として県が借り上げている1施設を除く13施設で調査が行われた。
21年度の平均稼働率を月別で見ると、最も高かったのは11月の52・23%、次いで10月の50・75%、3月の50・65%。この3カ月のみが50%台となった。4、7、12月は40%台、5、8、9月は30%台、6、1、2月は20%台で、最も低かったのは2月の25・96%。
稼働率が低くなった要因としては、宮古島市が4月24日に新型コロナのまん延防止等重点措置の対象に追加されたのに続き、5月23日には沖縄県が緊急事態宣言対象地域に追加され、9月30日まで解除されなかったこと、1月9日には沖縄県全域がまん延防止等重点措置の対象に指定され、2月7日まで宮古地区で措置の適用が続いたことなどが影響したものとみられる。
稼働率をホテル別に見ると、最も高かった施設で60・64%。以降は54・87%、47・97%、47・38%、47・23%と続く。5施設は30%台、3施設は20%台で、最も低かったところは20・10%だった。
宮古島観光協会の吉井良介会長は「39・12%はやはり低い。6割から7割くらいまで引き上げていかないと経営的には厳しいと思う。人が動き始めているので今後は良くなるだろうとは思っているが、また感染拡大が叫ばれ始めているので注意していかなければならない。またまん延防止等重点措置などになってしまっては同じ事の繰り返しになる。そういうことのないようにしてもらいたい」との考えを示した。