世代間交流施設が開館/新たな拠点として期待
家庭と学校、地域つなぐ/旧城辺町役場跡
宮古島市(座喜味一幸市長)の「城辺世代間交流複合施設」が15日に開館した。敷地内で行われた開館式では、関係者によるテープカットなどが行われ、市としては初となる世代間交流複合施設の供用開始を祝うとともに、新たな拠点施設として、城辺地域の活性化にも期待を寄せた。
同施設は、児童館、多世代交流、子育て支援の機能を併せ持ち、変化するニーズに柔軟に対応し、段階的に発展できる地域拠点施設として期待されている。
式辞で座喜味市長は「この施設が家庭、学校、地域をつなぐ重要な役割を担う場となり、さらに子育てやサークルなど各種活動の拠点として活用されて地域の発展に寄与することを期待している」と述べた。
また、市議会の上地廣敏議長は「宮古島市においては初となるこの複合施設が、地域の活性化と持続的発展、地域力の向上に向けた拠点施設となることを願っている」と祝辞を述べた。
そのほか、同施設の小禄朝也施設長は「施設が完成してから多くの住民が関心を持ってくれて、その期待の高さを実感している。多くの人が利用して、この地域で生まれて良かったと思えるような施設にしていきたい」と意気込みを示した。
テープカットでは、地域の児童を代表して城辺小学校の下地杏梨児童会長らも参加し、同施設の開館を盛大に祝った。
旧城辺町役場跡地に建設された同施設は、敷地面積2539平方㍍、延べ床面積が563平方㍍で鉄筋コンクリート1階建て。地区の幅広い年齢層が利用することを考えたバリアフリーの建物となる。建築、電気、機械、管理などの総工事費は2億7495万7428円となっている。
施設の目指す方向性として、遊びや体験などを通して子どもの成長を育む「児童館」▽地域の幅広い年齢層が気軽に集い交流ができる「交流施設」▽地域と共に子育ての不安や悩みなどを支える「子育て支援」-を三つの柱に据えている。