新交通手段の可能性探る
あいのりタクシー実証運行/国交省
高齢者と観光客の新たな交通手段の可能性を検証する「がんずぅあいのりタクシー」の実証運行が11日から市内で始まっている。国土交通省の日本版MaaS推進・支援事業。市民と観光客が利用可能で、スマートフォンの専用アプリや電話で予約して乗車する。実験期間は5月13日までを予定している。
同事業は、タクシー交通の将来的な利用促進につなげることが目的。経路検索アプリや各種企画チケットなどと、あいのりタクシーとの連携を行い、収益性の効果検証を行う。
サービス提供エリアは平良地区の中心部のみだが、自宅を乗降地点に登録可能という。運行時間は午前9時~午後5時。
通常のあいのりタクシーの場合、料金は1乗車当たり通常料金の4割引き。
通常の同タクシーのほか、「買い物便」と「ホテル便」もある。
「買い物便」は、特定の自治会と買い物先までを一律500円で送迎が可能。今年度は下崎、西原、成川、荷川取の4地区の住民のみが対象となる。
「ホテル便」は、特定ホテルから空港など特定エリア間を1000~2000円で移動を可能にする。
MaaSとは、移動ニーズに対して最適な移動手段を一つのアプリで提供するなど、利用者にとって一元的なサービスとして捉える概念。
国交省は、MaaSのモデル構築を図るため、12地域を選定し、県内からは宮古島など2件が採択されている。
電話予約は、がんずぅあいのりタクシー(電話050・3172・7044)まで。詳細は同タクシーホームページ(https://www.miyako.rideshare.okinawa/)で確認できる。