両陛下に研究内容紹介/宮総実環境班
質問、激励も受ける/熊本で開催 国際水サミット
宮古総合実業高校の環境班が参加した「第4回アジア・太平洋水サミット」が23日、熊本市中央区の熊本城ホールで開幕した。環境班のメンバーは天皇、皇后両陛下にこれまでの研究内容を発表。研究内容に興味を持った両陛下から同班のメンバーに多くの質問が投げ掛けられ、天皇陛下からはさらなる研究の発展を呼び掛ける激励も受けた。
同サミットは、地下水などの水資源確保など水に関する問題を幅広く議論する国際会議。
今回は、「持続可能な発展のための水~実践と継承」をテーマに、30カ国の首脳・閣僚らが対面やオンライン、ビデオメッセージで参加している。
オンラインで開会式に参加した両陛下はこの日、同環境班の研究内容の動画を見た上で、児玉凜部長と下地りぃ副部長と懇談。質疑応答も行われた。
両陛下との懇談について、顧問の前里和洋教諭は「児玉さんも下地さんも立派にやり遂げてくれた。水問題について天皇陛下はとても知識が深く、多くの質問をしてくれたほか、これからも研究を継続して頑張ってほしいとの激励も受けた」と話した。
児玉部長、下地副部長は「かなり緊張した。実際に話してみたら両陛下ともとてもやさしい方で、次第に緊張もほぐれてちゃんと受け答えができた。素晴らしい経験ができて本当に良かった」と振り返った。
そのほか、サミットには岸田文雄首相も出席。あいさつでは水をめぐる社会課題について責任を有するのは各国の首脳であることを訴えた上で、水問題への積極的な取り組みの必要性も呼び掛けられた。
きょう24日まで開催される同サミットは、安全な飲料水の確保や水災害への対応について話し合うことなどが目的で、今回で4回目となる。