小児向け接種開始/多良間村
コロナワクチン 5~11歳32人
【多良間】村による新型コロナウイルスワクチン接種としては初めてとなる、5歳から11歳までの小児の希望者への接種が22日午後、村コミュニティー施設で実施された。同日は5歳から11歳までの32人が1回目の接種を行ったほか、12歳以上の1~3回目接種なども同時に実施した。
小児への接種は強制ではなく希望者のみが受けるもの。予約時間に保護者に付き添われて子供たちが次々と訪れた。多良間診療所の医師と県から派遣された医師2人が問診を行った。接種後の子供は「痛くなかった」と感想を話した。
子供たちのワクチン接種を受けた保護者からは「もしも感染した場合、重症化したら困るし、ワクチン接種をした方が安心なので」、「少し迷ったが、子供にはぜんそくもありコロナに感染すると心配なので接種を希望した」、「ワクチン接種をすることで重症化を防げるとのことで、新しい変異株が出てくるので予防ができるのではないかと思い接種を決めた」とそれぞれ話した。
同診療所の山中裕介医師はワクチン接種後の行動に関して、「接種するだけでは現時点では不十分。接種後も基本的な感染対策はワクチンが広く接種されるまで継続が必要だ」と強調し、引き続き「3密を避ける、不要不急の流行地への渡航は避ける、流行地からの親族の帰島は時期をずらす、会食などは同居する家族単位にするなどを今しばらく守って行動してほしい」と呼び掛けた。