【新型コロナ・24日】市内65人陽性 病床率3%
「BA.2」感染割合50%超
【那覇支社】県は24日、宮古島市で新たに65人(前週比21人増)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市内の病床使用率は3.03%のまま。多良間村では、新たな感染者はいなかった。県内の新規陽性者は1311人(同4人減)だった。同日、県はオミクロン株の別系統「BA.2」の割合が宮古地区で50.0%(12検体中6人)、県内全体では86.5%に達したことも明らかにした。
市内の新規陽性者は、年代別で10歳未満~80代の65人。最も多かったのは10歳未満の15人。次いで10代13人、30代12人、40代9人、20代6人、60代4人、50代3人、80代2人、70代1人となった。
職業別では、13人の小学生が最多で、会社員と無職が各5人、接客業と飲食業が各4人、サービス業と建設業、高校生が各3人など、幅広い職種で感染が確認されている。
市内で入院中のコロナ陽性者は宮古病院の2人(中等症)のみで、民間病院ではコロナ陽性の入院患者はいない状況。一方、宿泊施設療養中は17人、自宅療養者は374人、入院・療養等調整中は201人で、療養者の合計は594人となった。
BA.2の感染割合は、5~18日に検体採取した96検体を検査した結果、県全体で83人が判明した。宮古地区の割合は5割だったのに対し、八重山圏域では6検体中6人の陽性を確認し、感染割合は100%となっている。
オンラインで会見した県保健医療部の宮里義久感染対策統括監は、県全体のBA.2感染割合が86.5%となったことについて「予想通りに置き換わりが着実に進んでいる。感染力の強さが感染拡大に影響をしている」と述べた。
重症や中等症の患者数が低く抑えられていることについては、オミクロン株は感染力が強いものの、病原性についてはデルタ株以前のものとは異なるとの認識を示した。その上で、「特に沖縄本島を中心に医療体制が非常に厳しい状況が続いているので、軽症の方々が医療機関に殺到しないように、解熱剤やせき止めなどを予め備蓄しておいてほしい」と呼び掛けた。
宮古島市では、直近1週間の新規陽性者数(人口10万人当たり)が928.15人となり、全国ワーストの県全体(651.40人)を大幅に上回っている。
県内のコロナ対応病床使用率は、前日と同じ47.8%。新規PCR検査の陽性率(直近1週間平均)は16.4%で、前日(17.3%)から低下した。