3回目接種率45・69%/県上回るも全国比べ低調
市「早めの接種に協力を」/コロナワクチン
宮古島市の3回目のワクチン接種率は45・69%(25日現在)で県平均の38・0%(同)を7・69ポイント上回っている。しかし、全国平均50・8%(同)からは5・11ポイント下回っており、市では3回目を検討している人について早期の接種を呼び掛けている。市ワクチン対策室は「重症化リスクの低下や、感染予防効果の向上が期待できる。経済活動を進めるためにも、早めの3回目接種に協力を」と話した。
25日時点での市の全人口は5万5577人。このうち、1回接種済みは4万521人(接種率72・91%)、2回目は4万48人(同72・06%)、3回目は2万5395人(同45・69%)となっている。
3回目接種率を年代別で見ると、最も高いのは70代の86・4%、次いで80歳以上の82・1%と、70歳以上では80%を超えている。60代は71・8%、50代が55・1%で半数以上が終えている。
最も低いのは12~17歳までが8・8%次いで18、19歳の22・5%、20代の23・5%、30代の31・1%と若年層ほど接種率は低い状況となっている。40代は40・9%、努力義務のない5~11歳までは2回目までで5%となっている。
ワクチンは1、2回目接種後、効果は時間の経過とともに低下していくが、3回目の接種を行うことにより、オミクロン株に対する感染予防効果や発症予防効果、入院予防効果が回復すると報告されている。
厚生労働省は「若い人でも新型コロナに感染した後、重症化することや長引く症状(いわゆる後遺症)が生じることがある」と警鐘をならし、「(3回目の)追加接種により、低下した感染予防効果や重症化予防効果等を高める効果があることが、臨床試験やさまざまな疫学研究などで報告されている」と説明している。
今後の市による3回目ワクチンの集団接種スケジュールとしては、27日に集団接種を実施する。一方、ゴールデンウィーク期間中は集団接種はなく、接種を希望する場合は個別接種を各医療機関で行う。