平和願いヒマワリ贈る/よしもとパニパニシネマ
「ひまわり」上映で観客に
ロシアの軍事侵攻が続くウクライナを支援する動きの一つで、戦争で引き裂かれた男女の悲哀を描いたイタリア映画の「ひまわり」(1970年)を先月末から上映しているよしもと南の島パニパニシネマでは、2日からこの作品を見た観客にミニヒマワリをプレゼントしている。このミニヒマワリは、長崎たまご園から同館に寄贈されたもので、下地史子館長は「一つの映画を通して平和を願う人たちの思いがつながっていくことがうれしい」と喜んだ。
寄贈されたのはミニヒマワリ約60本で、2日の同作品の上映後から観客にプレゼントされている。
3日の昼の上映後にも受け取った観客からは「映画も素晴らしかったし、花までもらえると思っていなかったのでうれしい」との声も聞かれた。
下地館長は「この作品を上映したことで、支援の輪が広がって、多くの募金や花の寄付などがあり本当にありがたい。平和を願う人たちの思いを苦しんでいるウクライナの人たちに届けたい。映画を見ることで支援になるのでぜひ、多くの方が見てほしい」と話した。
館内に設置されている募金箱についても下地館長からは「年配の人たちからは高額の募金も多く、投入口に紙幣が入らないケースも多かったので、小銭を想定していた投入口も広げた」と、うれしい悲鳴も聞かれた。
幕切れにスクリーン全体に映し出される一面のヒマワリ畑が印象的なこの作品。そのヒマワリ畑が半世紀前のウクライナで撮影されたことから、ウクライナ支援のために全国各地で上映会が行われていて、その収益の一部がウクライナの人道支援に充てられる。