児童生徒ら294人陽性/市の新型コロナ4月状況
小学生最多、3校で学級閉鎖
新型コロナウイルス感染拡大が続いているが、4月中に陽性と確認された市内の幼稚園児・小中学生は294人だった。市教育委員会によると、小学生が210人で最も多く、中学生が78人、幼稚園児が6人だった。重症者の報告はなかった。学級閉鎖は小学校3校であった。
市内での陽性確認者は3月後半から増加し、4月は後半が急増し、5月に入っても減少の傾向は見られていない。若年層の増加が顕著になっている。
小学校では全18校のうち11校、中学校は15校のうち8校、幼稚園は16園のうち3園から陽性者確認の報告があった。休校や学年閉鎖の措置は取られなかったが小学校3校で、2日から3日間の学級閉鎖があった。教員など学校職員の陽性確認報告はない。
市教委によると、3月下旬から4月上旬の春休み期間中に島外に遠征に出た児童生徒に陽性者が散見されるようになったという。
4月30日までの直近1週間の報告数は61人だった。家庭内感染22人、感染経路不明24人、学校内感染9人、その他6人だった。4月前半は学校内感染の報告はなかったが、後半はクラスや部活動などでの感染が見られる。また感染経路不明の数が多く、感染状況を追うことが難しくなっている。
市教委によると、学校での感染予防対策を徹底しており、「第6波」までは児童生徒の感染はほぼなかった。変異株オミクロン株の「第7波」では陽性者が増加し、他の子供たちへPCR検査での陰性確認を求めるなど、学校側は難しい対応を迫られている。