情感豊かに歌声競う/第6回とうがにあやぐ大会
優勝は下地洋一郎さん/3年ぶり開催、26人参加
第6回とうがにあやぐ大会(主催・沖縄宮古民謡協会、宮古民謡協会、宮古民謡保存協会)が22日、JTAドーム宮古島で行われた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。出演者が宮古で歌い継がれてきた「とうがにあやぐ」を情感豊かに歌い上げた。審査の結果、初出場の下地洋一郎さん(40)=下地=が優勝に輝いた。
準優勝には砂川奈々夏さん、3位には下地夢華さん、市長賞には與儀杏珠さん、審査員特別賞には友利涼さんが選ばれた。
優勝した下地洋一郎さんは「このような賞をいただき、うれしい。コロナで練習ができず、最後まで出場を迷ったが、自分への挑戦と思って臨んだ。指導する先生にも恩返しができた」と喜びを語った。
民謡は幼いころに祖父母がよく歌っており、親しみがあったという。本格的に習い始めて約2年だが、伊良部トーガニまつりと合わせて二つ目の栄冠。「練習を重ね、もっと良い歌が歌えるように頑張りたい」と笑顔を見せた。
大会は、大切に歌い継がれてきた「とうがにあやぐ」の素晴らしさを再認識し、保存・継承と芸能文化の普及発展を目的として開催されている。今大会には26人が参加。予選を突破した20人で本選が行われた。
主催者を代表して、宮古民謡保存協会の砂川次郎会長は「コロナの影響で3年ぶりの開催となった。参加者には練習の成果を発揮してほしい」とあいさつした。
来賓あいさつで座喜味一幸市長(代読・大城裕子教育長)は「先人から脈々と受け継がれたこの歌は宮古の気質を表すもの。今後も歌い継がれることと、伝統芸能のさらなる発展を祈念する」と述べた。
審査講評で沖縄宮古民謡協会の天久光宏会長は「コロナ下でけいこ不足が心配されたが、個性的で素晴らしかった。この歌を誇りに思い、全世界に広げてほしい」と述べた。
新型コロナ感染防止対策として、入場人数を制限して開催された。
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