激しい雨で道路冠水/宮古島地方26日午前
大雨警報発表 一時通行止めも
26日の宮古島地方は梅雨前線に吹き込む湿った空気の影響で雨雲が発達し、各地で1時間に30ミリを超える激しい雨や、50ミリを超える非常に激しい雨が観測された。宮古島地方気象台は午前11時45分に大雨警報を発表。市内の複数箇所で道路冠水が発生し、一時通行止めとなる箇所が出るなど市民生活に影響を及ぼした。
市内で観測された1時間降水量を見ると、城辺の観測点で午後2時23分に52・5ミリの非常に激しい雨を観測。平良下里の同気象台では午前10時32分に43・5ミリ、平良鏡原の宮古空港では同10時38分に38・5ミリの激しい雨を観測した。午前0時から午後4時までの合計降水量は下里が91・0ミリ、鏡原が97・5ミリ、城辺が105・0ミリとなった。
市内各所では大雨による道路冠水が発生。県道78号線(通称・城辺線)の「袖山入口」交差点から袖山浄水場へ向かう道路では冠水により車が立ち往生する恐れが生じたことから一時通行止めとなった。市職員らが交通整理をするとともに冠水を解消させるための作業を行った。
大雨警報発表を受け、市は佐良浜地区と城辺長間地区に高齢者等避難情報を発表し、伊良部公民館と旧市役所城辺庁舎に避難所を開設したが、避難した人はいなかった。
同気象台は、宮古島地方では27日にかけて1時間に30ミリの激しい雨が降ることが見込まれるとして、土砂災害に警戒し、低い土地の浸水に十分注意するよう呼び掛けている。