11/21
2024
Thu
旧暦:10月21日 赤口 己 
農林・水産業
2022年5月28日(土)8:59

日照不足で葉数半減/葉タバコ

雨水たまり疫病発生も/農家に痛手、天候不良続く

 

畝間に雨水がたまった葉タバコ畑=27日、下地洲鎌

畝間に雨水がたまった葉タバコ畑=27日、下地洲鎌

年明けから天候不良が続く中、今期の葉タバコ生産は厳しい状況になっている。2月の日照不足で茎が伸びず、葉の枚数も例年の半分ほどしかなく、収量は大幅減となりそうだ。天候不良続きで畝間に雨水がたまることで、雨水から菌が葉にうつり、表面を白化させる疫病が発生している畑もあり、農家にとっては痛手だ。

葉タバコは年末に苗床に種をまき、苗をいったん育苗用のトレーに移し、その後、畑に定植する。定植は1月下旬から始まり、2月ごろまで順次行われる。2、3月は茎の伸長とともに葉数が増えていく。

今期は定植する時期から晴れ間が少なく、特に2月は長雨に悩まされた。日照不足で光合成が不足し、成長が鈍った。例年、18枚ほどの葉が収穫できるが、今期は10~12枚程度と半減している。また葉の枚数が減ることによって、土中に施した肥料を吸い上げる体力が弱まる。畑では葉が上方向ではなく、斜め下に伸びているのが目立つ。土中に残った肥料を吸い上げようと、茎と葉の付け根に生える脇芽の成長が一段と早まるという。脇芽に養分を取られないよう、農家にとって脇芽を除去する作業にも苦労している。

3月末から収穫が始まっているが、梅雨入り前からも連日の雨で作業がはかどっていない。畝間には雨水がたまり、立ち枯れも目立っている。農家が「ボタモチ」と呼ぶ疫病も発生しており、さらに痛手だ。雨の中、AP1と呼ばれる収穫機で作業していた農家(66)は「今年は3・5㌶を植え付けている。収量は半減とまではいかないと思うが、見通しは厳しい」と、恨めしそうに雨空を見上げた。例年6月中旬ごろまでに収穫を終えるが、今年は早まりそうだという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!