市、5団体に初の認定証/自主防災組織
「地域は自分たちで守る」/安全安心に向け連携強化
「自分たちの地域は自分たちで守る」を掲げて組織された市内の自主防災組織5団体に対する宮古島市としては初の認定証交付式が1日、市役所で行われた。式では座喜味一幸市長からそれぞれの団体の代表に認定証が手渡された。市と認定された5団体は安全安心で住みよい地域づくりに向けてさらなる連携強化を図るとしている。
自主防災組織とは、防災に関する住民の責務を果たすため地域住民が自主的に結成する組織で、災害発生時被害を防止、軽減するための活動などを展開する。
あいさつで座喜味市長は「皆さんが日ごろから地域のために自主的に活動をしてくれていることは本当にありがたい。これからも皆さんとさらに連携を図るとともに、体制の強化に向けて市としても機材の充実などの支援を行っていきたい」と述べた。
市においては、2012年に城辺の西中自治会自主防災会が設立され、19年には下地の川満部落自主防災会、20年に平良の池間島自主防災会、21年に下地の上地自治会自主防災会と与那覇地区自主防災会が設立されている。
ここ数年で一気に自主防災組織が結成されたことを受けて市では、21年度に組織の育成と指導を強化することを目的に「市自主防災組織育成指導要綱」を定め、今回はそれに基づいて認定証を交付した。
5団体を代表して西中自治会自主防災会の友利盛三郎会長は「こうして市に認定してもらってうれしく思う。10年前に自分たちの組織が立ち上がってこれまでに4団体が結成されてとても心強い。これからも地域のためにしっかりと活動をしていきたい」と意欲を示した。
各団体に対する市のこれまでの支援としては、コミュニティー助成事業を利用して「西中」「川満」の活動に必要な資機材を整備した。
今年度は「池間島」が整備を計画しているほか、次年度には「上地」「与那覇」が整備を目指して取り組んでいる。