4回目接種始まる/新型コロナワクチン
高齢者ら、重症化予防/市の「集団」来月9日から
新型コロナウイルスワクチンの4回目の個別接種が、宮古島市内の医療機関や介護施設などで始まっている。対象者は3回目接種から5カ月以上経過した60歳以上と、18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する人。または、新型コロナに感染した場合の重症化リスクが高いと医師が認める人。市主催の集団接種は、7月9日から市役所などで随時実施する予定。対策室が準備を進めており「重症化予防のため、積極的な接種を検討してほしい」と呼び掛けている。
4回目の接種は、重症化の予防を主な目的としている。
下地診療所グループホーム来間では6日、入居者9人と職員2人が4回目の接種を受けた。ワクチンの種類はファイザー社製。
入居者は80代以上の高齢者で、すでに3回目を受けていることから接種はスムーズな流れで短時間で終了した。
90代の女性は「特に痛くはなかった。これで安心です。ありがとうございました」と話した。
下地診療所の打出啓二医師は「高齢者は重症化すると命に関わることもある。今のタイミングで4回目を接種をすれば、感染する可能性が低くなる。また、万一感染した場合でも重症化を防ぐことになる」と述べ、4回目のワクチン接種の意義を説明した。
グループホーム来間の加賀武施設長は「感染者数は一時期に比べ下火になっているが、まだまだ油断できない。高齢者は重症化リスクが高いので、ワクチンを接種しておくことで重症化を予防することができる」と話した。