自販機荒らし止まらず/東平安名崎で3台被害
宮古島署「情報提供呼び掛け」/宮古島署
市内で昨年10月ごろから発生している「自動販売機(自販機)荒らし」が止まらない。10日、東平安名崎に設置してある3台が壊された。これまでに未遂も含めて少なくとも50台以上が被害に遭っているとみられる。宮古島警察署は窃盗事件として捜査を進めているが、犯人検挙には至っていない。同署では市のSNSなども活用し市民に情報提供を呼び掛けている。
自販機が壊される被害は昨年10月に上野で確認されてから、相次いで発生している。これまでに市熱帯植物園や狩俣の西の浜、新城海岸、砂山ビーチなどの観光地やゴルフ場のほか、学校内に設置してあった自販機も被害に遭っている。
被害が確認された東平安名崎で現場検証作業を見守っていた女性は「売店もないため飲料水を買うこともできない。観光地で多くの人が訪れるのに、壊れた自動販売機が並んでいるのを見たらどう思うか考えてほしい。本当に許せない」と語気を強めた。
また、「自販機荒らしが連続しているというのは報道で知っている。治安が悪くならないか不安」と話した。
相次ぐ自販機荒らしに設置業者からは「犯人を許せない。もう警察には呆れているがとにかく早く捕まえてほしい」と憤った。
同署では深夜、自販機付近を徘徊(はいかい)する不審な人や車などを見かけたらどんなささいなことでも情報提供を呼び掛けている。電話番号は72・0110。