マンゴー共和国を建国/島の駅みやこ
大統領、シーズン到来を宣言
宮古島産マンゴーの全国区ブランド化を目指した「マンゴー共和国」の2022建国式が11日、島の駅みやこで行われた。宮古島商工会議所の下地義治会頭が「大統領」に就任して建国を高らかに宣言するとともに、今年も島産マンゴーのシーズンが到来したことを島内外にアピールした。
今年は11日から8月28日までの期間を「マンゴー共和国」として、各種情報発信を行っていくとしている。
建国宣言では、大統領にの下地会頭が「間違いなくマンゴー共和国のマンゴーが日本一、世界一おいしい。ぜひ、多くの人たちがその味を堪能することで、島のマンゴー生産がさらに発展することを願っている」とあいさつした。
「マンゴー博士」に就任した「がねさんのマンゴー」の我如古真也さんは「今年もこのシーズンを迎えることできて喜んでいる。梅雨の長雨で多くの生産者が悩まされているが、それでも共和国、宮古島を盛り上げて、多くのお客さんと出会える期間にしたい」と話した。
島の駅では昨年、通信販売と店頭販売で1億2000万円を売り上げた。今年については通販、店頭販売に加え加工品販売を含めて1億6000万円の売り上げを目標にしている。
実行委員長を務めるパラダイスプランの西里長治社長は「今年はマンゴーのジェラート、ソフトクリームの開発など加工品の販売を強化する。観光客も昨年に比べて期待できるので店頭販売もさらに増えると思う」と意気込んだ。
一方で、梅雨の長雨が今後の生産に与える影響について、島の駅側は「天候不良が続いていることから、平年よりも3割程度落ち込む可能性があるので、購入しづらくなるかもしれない」としている。
西里社長は「それでも、マンゴー生産者は良い商品を届けようと頑張っているので、共和国においては大丈夫だと思う」と話した。会場では、訪れた観光客らに宮古島産のマンゴーやマンゴージュースが振る舞われ、「甘くておいしいね」などの感想が聞かれた。