夏の島果実、全国へ/マンゴー・パイン
「おいしさと元気届ける」/郵便局で関係者が出荷式
宮古郵便局(井上和之局長)で14日、「宮古島産マンゴー・パインゆうパック出荷式」が行われた。職員や生産農家、県、市の関係者らが参加し、夏の味覚の本格的な出荷シーズンの到来を喜んだ。参加者たちは「宮古島産の甘くておいしいマンゴーとパインを届けることは長引く新型コロナウイルス感染症の影響で苦しむ人たちに元気も一緒に届けることになる」として、ゆうパックによる出荷を祝った。
同局によると、昨年のマンゴーの出荷実績は2万4000個。今年は窓口取り扱いも含めて3万個を目標に掲げている。
また、近年人気が高まっている宮古島産パインについても、例年とほぼ同数の約2000個の出荷を見込んでいる。
出荷式で井上局長は「毎年夏本番にこのゆうパックの取り扱いがスタートする。今年も品質管理を保持するため、関係する皆さんと連携を図り、安心・安全な配送を行い全国で心待ちにしている皆さんに笑顔とともに届けたい」とあいさつした。
座喜味一幸市長は「生産者の皆さんも長雨の中で立派なマンゴーとパインを育ててくれた。天候の影響でマンゴーは少し生産量が落ち込むのではとの心配の声はあるが、全国の人たちは宮古島のマンゴー、パイナップルを心待ちにしている。業務がスムーズに進んで宮古島から幸せとおいしさを全国に届けよう」と呼び掛けた。
マンゴー生産農家を代表して辺土名忠志さん(辺土名農園代表)は「今年のマンゴーは(長雨の影響で)2割程度の減産を見込んでいるが、農家の一人一人の肥培管理で品質はとても良いと思う。客からも高評価を得ている。これも皆さん関係機関の支援のおかげ。また、宮古島産マンゴーファンがさらに増えて観光客も増加することを願っている」と話した。
最後に、参加者たちは、横一列に並んで全国に発送されるゆうパックを順々に手渡して車両に積み込み、車両は全員に見送られ出発した。