認知症認定者は2110人/市、21年3月末時点
65歳以上要介護者の77%に/市議会6月定例会一般質問
開会中の市議会(上地廣敏議長)6月定例会で16日、一般質問2日目が行われ、5人が登壇し、市当局の考えなどをただした。その中で、宮古島市には2021年3月末時点で、認知症ランク1以上の認定を受けている人は2110人おり、その数は65歳以上の要介護認定者数の77%に当たる状況であることが分かった。下地信広氏の質問に市福祉部の仲宗根美佐子部長が答えた。
県が21年8月に取りまとめた「要介護(要支援)認定を受けている人の認知症高齢者の日常生活自立度調査」によると、21年3月31日付の宮古島市の65歳以上要介護認定者数は2708人で、そのうち「何らかの認知症を有する」と認定された認知症ランク1以上の人は2110人おり、77%の人が何らかの認知症があることが分かった。
また要介護認定を受けている40歳から64歳までの人数83人のうち49人が認知症ランク1以上であることも同調査で明らかになっている
一般質問で認知症の数について質問した下地氏に対し仲宗根部長は、同調査結果について報告。認知症に関わる相談件数についての質問に対しては、地域包括支援センターでは21年度に延べ324件の相談を受け付けていることを説明。19年度は215件、20年度は244件だったことから相談件数は2年連続で増加している。
下地氏は19年度に確認した認知症認定者数は1843人だったとして「かなり増えてきた」と増加傾向に懸念を示した上で、「認知症は誰にでも起こる問題。ぜひ議員の皆さんも認知症に対する理解を深めていただきたい」と呼び掛けた。