20年度空路は9万5000円/市議会6月定例会一般質問
1人当たりの観光客消費額 18年度比2万円増加/観光部長が答弁
空路で訪れた観光客1人当たりの宮古島での消費金額が2020年度は9万5081円となり、前年度と比べ1万3761円、18年度との比較では2万1942円増加したことが20日、分かった。開会中の市議会6月定例会一般質問で長崎富夫氏の質問に観光商工スポーツ部の上地成人部長が答えたもので、滞在日数が増えていることが増加の要因との考えを示した。
県が行った実態調査から市が算出したところ、過去5年間に観光客1人当たりが宮古島で消費した金額を空路、海路別に見ると、▽16年度空路=7万8332円▽同海路=1万8090円▽17年度空路=7万3380円▽同海路=1万5000円▽18年度空路=7万3139円▽同海路=2万1487円▽19年度空路=8万1320円▽同海路=1万2182円▽20年度空路=9万5081円▽同海路=0円-だったことが分かった。
観光客が宮古島で消費した金額を空路、海路別に示すよう求めた長崎氏に対し上地部長は、この算出結果を説明。空路の金額は県の観光統計実態調査を、海路は県の外国人観光客実態調査から算出したことを紹介した上で、20年度の海路が0円となっている理由はクルーズ船の寄港がなかったためと説明した。
空路の19年度と20年度の消費金額が前年度より増加している要因について「滞在日数が増えていることが影響しているものと考えられる」との認識を示した。
長崎氏は、観光客の増加だけでなく、滞在期間延長など1人当たりの消費額をアップさせるなどの「量から質への転換」を目指す観光行政に取り組むことを要望した。